ヤミ金への対処
ヤミ金は犯罪者集団
ヤミ金融とは,そもそも無登録で貸金業を営んでいたり,形式的に登録はしているが,トイチ(10日で1割の利息)等, 法外な利息を取ってお金を貸し付けている業者を言います。
ヤミ金融は,貸金業者を名乗ってはいますが,実際は犯罪者の集団であり,そのことを前提に,対処をする必要があります。
ヤミ金融からは決して借りない
ヤミ金融への対処方針としては,まずどのような理由があっても借りない,ということが最も重要な点です。
近い将来返せるあてがあるなどと考え,借入れをすることは,決してしてはいけません。 異常に低い利率で貸付をすることをうたっていたり,審査が簡単であることを宣伝している業者は,ヤミ金融であるケースが多いので,注意が必要です。
ヤミ金融には返済しない
万一,借りてしまった場合,何よりも必要なのは,犯罪集団であるヤミ金融業者に対し, 毅然とした対応を取ることです。
お金を借りてしまった負い目から,強い態度に出ることは難しいかもしれません。 しかし,相手の機嫌を取ったり,とりあえず大事にならないように一時的にほかから借金をして返済をすることは,問題の解決にはつながりません。
また,ヤミ金融から借りたお金については,一切返済する必要がありません。
一度も返済していなくても,一切返済しなくてよいのです。最高裁判所の判決で,このことが明確にされましたので, このことはしっかりと理解しておいてください。
警察署の専門相談窓口へ
そして,ご家族にはっきりと打ち明けた上で,まずは最寄りの警察署に相談してください。
警察署では,ヤミ金融や振り込め詐欺の被害者に対する専門の相談窓口を設けています。
ヤミ金融からお金を借りるときには,家族や親族の住所,電話番号などを知らせているケースが多いと思われますが,そのような場合には, ヤミ金融から電話をかけられる前に,あらかじめ連絡しておく方がよいと思います。
ヤミ金融への対処方法
ヤミ金融への対処方法で最も大切なことは,ヤミ金融の言うことに決して従わず,1円と言えども支払わず,毅然とした姿勢を貫くことです。
貸金業法に基づいて登録している業者であれば,弁護士が受任通知を発することにより,当事者に対する直接請求が止まったり,監督官庁の行政指導に従ったりしますが,ヤミ金融の場合は,もともとが違法な行為をしているので,弁護士が受任通知を発したり,電話をかけて当事者に請求しないよう求めても,請求を止めないケースが多々あります。
しかし,過度に恐れる必要はありません。
ヤミ金融は,電話などでは強硬に支払いを求めますが,自分のしていることが犯罪行為であることを知っていますから,逮捕される危険を冒し,目の前に現れて直接請求することはほとんどありません。
そして,警察に相談したり,決して支払わないという態度を貫いていれば,やがて,ヤミ金融からの請求も止まるものです。